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  • 執筆者の写真woman syodo

木村 怜由先生(1)

更新日:2020年6月21日


 

木村怜由(きむら りょうゆ)先生

本名:鈴木陽子

書とことば 表装とPHOTO CALLIGRAPHY

わたしを表現して生きてゆく


書を通し ことばを表現 作品は自ら表装も手掛ける。日本各地・ニューヨーク・ミラノなどで個展開催。

日本経済新聞・読売新聞・毎日新聞・週刊新潮など個人記事掲載 。

NHK大河ドラマ・ドラマ10・現在放送中の連続テレビ小説『エール』の書道指導などメディアワークも多数。現在も師の下で修業 毎日書道展・ほか公募展にて入賞・入選多数。


怜由のテナライ 銀座サロン 主宰

毎日書道会詩文書部 会友

創玄書道会 審査会員

 

遠藤郁子(以下郁子):怜由先生のことは、陽子さんとお呼びしているのでいつもどおりに陽子さんと呼ばせていただきますね。本日はよろしくお願いいたします。


木村怜由先生(以下怜由)よろしくお願いします!


書道を始めたきっかけ

郁子:書道を始めたきっかけを教えてください。


怜由:自分から興味があって始めたのではなくて…。

母は自分の字にコンプレックスがあり「女の子は字が上手な方が良い」という思いがあったようで、5歳の時に妹と一緒に地元群馬の公民館で開催されたいたお習字教室に通わせてもらったのが書道を始めたきっかけです。そのお教室のおじいちゃん先生は、とにかく線が素晴らしく美しかった。

5歳なので全てを記憶しているわけではないけれども、子ども心にもあの線に魅了されたことは、はっきりと覚えています。


郁子:素敵な記憶ですね!


怜由:先生はとても厳しくて、妹はすぐに教室をやめましたが、私はやめずに、書道に燃えて頑張っていましたが、先生はテニスもされていて突然亡くなってしまって…

それは本当に悲しかったです。


郁子:それはショックな出来事でしたね…。何歳くらいのことですか?


怜由:小学生になったくらいのことです。公民館に行ったら誰もいなくて…

先生の娘さんがいらして突然亡くなったことを聞いて「えっ」という感じです。その後は娘さんがお教室を継がれて、小学1年生からずっと辞めることなく、高校生になっても先生のご自宅で一対一で教わり、上京することをお伝えすると、書道の専門学校があることも教えていただきました。


郁子:上京したのは何歳ですか?


怜由:18歳の時です。


郁子:その時に書道をやめようと思わなかったですか?


怜由:それは全く思いませんでした。上京後は他の学校に行きながらも毎週書道の専門学校にも通い書いていました。つまるところ、私は書道が好きだったんだと思います。


郁子:「やめない」ということは「好きなんだ」という気づき、一緒でした。作品作りとか、時に苦しみもあるけれど、最終的には好きな方に傾いているのですよね。


怜由:そう!


師匠との出会い

郁子:上京後の先生についても教えてください。


怜由:専門学校が修了した後は独学で続けていましたが、そろそろ真剣に習いたいな、と思っていたところに今の大師匠がテレビに出ていらっしゃるのを見たのが運命の境目でした!本当にたまたまつけたテレビで。先生の門を叩きたい!と思ったものの、どうしたら入門できるか…

20年前の当時はネットで調べることもできなかったのですが、1週間後に家のポストにその大師匠の書道教室のチラシが入っていていたのですよ!


郁子:おぉ、それは奇跡的ですね!


怜由:それで、行ってみたらテレビとは違う先生がいらして(笑)

大師匠監修のお教室だったからなのですが。ただ、そのいらした先生がとても親身にご指導くださったので、それから約20年つかせていただきました。


郁子:よい先生との出会いは大事ですよね。


怜由:特に伝統的なものは、出会う先生がとても大切かなと。


郁子:「この師匠についていく!」と決めた自分を信じること、でしょうか。


怜由:そう。きっとどの師匠についても、勉強できると思うけれど、私はその師匠が最高だと思えれば思えるほど成長すると思うのですよ。


郁子:信頼関係ですね。


怜由:そうそう、信頼って本当に大切。だって頑張れるよね、自分が。


郁子:その20年間ついた師匠の後は、どうされたのですか?


怜由:数年前に亡くなってしまいまして、長くお世話になっていた先輩が現在の師匠になってくださいました。すごく人気のある先生で、大勢の弟子がいます。とにかく素晴らしい先生で信頼していて、私は大好き(笑)


郁子:大好きで、信頼。素敵な関係です。


怜由:20代の頃からお世話になっていて、様々なシーンで助けていただいたり、アドバイスしてもらっていました。


郁子:書の師匠であり、人生の師匠でもあるんですね。


書道を仕事に

郁子:ご結婚や出産で、書道をやめようとは思わなかったですか?

書道を仕事にするまでのことを教えてください。


怜由:ただ好きで続けていたらこうなっていたという感覚です。師匠や大師匠の会に入れてもらったことがこの道で生きてゆくきっかけになったのかもしれないです。

大師匠の門下生のグループ展覧会に思い切って友達、知人、そこれそ100名以上かな、大勢の方に見てもらって「この子書道やってるんだってな」と知ってもらって、メニューや看板などの仕事からのスタートでした。(つづく)


2020年3月京王プラザホテル東京・個展

宙の花-SORA no HANA-





 

怜由先生といえば「個展」 先生の作品は海外での評価も高く 見る人のこころを動かす作品ばかり 作品はどのように産み出されるのか また、それまでの様々な活動についてのお話をお伺いしました


次回は6月更新の予定です。

お楽しみに!

 

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