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  • 執筆者の写真woman syodo

木村 怜由先生(3)


 

木村怜由(きむら りょうゆ)先生

本名:鈴木陽子

書とことば 表装とPHOTO CALLIGRAPHY

わたしを表現して生きてゆく


書を通し ことばを表現 作品は自ら表装も手掛ける。日本各地・ニューヨーク・ミラノなどで個展開催。

日本経済新聞・読売新聞・毎日新聞・週刊新潮など個人記事掲載 。

NHK大河ドラマ・ドラマ10・現在放送中の連続テレビ小説『エール』の書道指導などメディアワークも多数。現在も師の下で修業 毎日書道展・ほか公募展にて入賞・入選多数。


怜由のテナライ 銀座サロン 主宰

毎日書道会詩文書部 会友

創玄書道会 審査会員

 
表現の引きこもりだった

郁子:「表現の引きこもり」だった。という表立った活動をされていなかった数年間を経て、これからやりたいことはありますか?


怜由:今までやってきたことを放置しすぎたな、と思っているので、その後につながることをしていきたいです。

例えば、個展にいらして「怜由を知りました」という方を「ありがとう」だけでそのままにしていたので、作品のその先にこういうお教室があります。こんなイベントがあります。というのを目に見える形にしておくことも大切なことなのかなと。


郁子:今までそうしていなくても、自ら動くことで人が集まっているのが陽子さんの魅力だと思いますが、潜在的なファンがもっと集まる場を欲してると思います。


怜由:その先のことを放置しすぎると、私自身の成長がないかと思いました。自分を出してこそ残せるものがありますよね。

何しろこもって書いていることが好きなので(笑)


書道を仕事にしたい人へ

郁子:書道を仕事にしていきたい人に、ぜひメッセージを。 怜由:「つらぬこう!」だけ(笑)

できるかな?と不安に思っていても、貫いていたら形になるから。その言葉しか浮かばない、です(笑)それは書道だけじゃないか。 「書道を仕事にしようと思ったけれど、それじゃ食べられないから」という方もいましたが、私はそういうことではないと思っていて。最終的にはその人の魅力に人や仕事が集まってくるのではないのかなって。私を生きると心もお財布も黒字になるのでは(笑)

郁子:人間力が足りないと、文字も魅力的でなくなりますね。


怜由:いい字が書けないものね。だから、もちろん字も尊いですが、師匠という人が大切。


郁子:人間力とか、人との縁とか、結局のところそこに行き着くと思います。


怜由:やめてしまったらそこで終わり。自分の力を磨いて「つらぬいて」ほしいです。

郁子:「つらぬこう!」とても力になる言葉です。



作品が生み出した素敵なコミュニケーション

怜由:先日、ある方に書をプレゼントしたのです。 普通はすぐ開けて作品を見るかと思うのですが。その方はすぐには見なくて。1ヶ月経っても見ない。その方は「すごく嬉しいから、自分がいい時に見たいの。感想は必ず言いますから」と。


郁子:依頼された作品なのですか?


怜由:違くて。私がとても信頼している方へのプレゼント。 表現の引きこもりだった私が元気に活動できたのも、その方のおかげでなので。

おかげさまの意味でお渡ししました。想って書くとすごく良い作品ができるのです。


郁子:素敵な感謝の表し方ですね。

怜由:最初は私の作品に興味ないのかな、とも思いましたがそうではなく「その日がきたら必ず開けます」とおっしゃって。作品が生み出した素敵なコミュニケーションだったと思います。


郁子:作品を見ないまま手元に大切に置いておく。初めて伺いました。すごい!


怜由:「作品にきちんと、自分のフルで向き合いたい」とおっしゃってくださって。

私もそれぐらいの思いで書いてる。本当は常にそういう風に書きたい。

やっぱり人ありき。恋してないとダメだよね、人にも自分にも(笑)


郁子:恋してる。が陽子さんの原点。


怜由:今、作品を書ける自分が幸せだなって思います。生み出している感覚。


郁子:それだけ生きるエネルギーを使っていますからね。


怜由:私たちには生きるエネルギーあるんだから、作品生み出してゆきましょう!


郁子:本当に刺激的なお話。ありがとうございました。


 

怜由先生の2020年最新個展をYouTubeで!

2020年3月京王プラザホテル東京・個展

宙の花-SORA no HANA-

 

怜由先生の個展にいらした事がない方は、是非次回の個展に足を運んでみてください。作品一点一点が魅力的なのはもちろんですが、会場の世界観に時を忘れてしまうほどです。 対談の中にあった「プレゼントした作品」のその後も気になりますね。後日談をおたずねできた時にはご紹介したいと思っています。

 

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